冊子 子どものための危険学 作 畑村 洋太郎 絵 ちかいし なおこ 編 危険学プロジェクト グループ(8) アンケートに答えると 冊子のダウンロードができます。 |
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「子どものための危険学」は、1歳から7歳程度の子どもの身の回りで起こるさまざまな危険について 保護者の方々が気付き、事故が起こらないよう防いでいただくために作成しました。そのために、実際に起こった事故を参考に 物語りで表現しています。お子さんにも読み聞かせてみてください。物語の中では、どうしてそのようになったのかについて、 その事故を代表する言葉を “キーワード”と“子どもの気持ち”として記載しています。これらの言葉はひとつの事故にのみ あてはまるものではなく、さまざまな事故に共通するものです。頭に入れておいて、自分が身を置いている環境にはどんな危険が 潜んでいるのか、どんな事故が起こりうるのかを思い浮かべる手がかりとしてください。また、緑園こどもクリニック院長の 山中龍宏先生の協力を得て、“対策”とともに、 “応急処置”を紹介しております。お役に立つことを願っております。 |
子どもの死因のトップは「不慮の事故」です。 小さなケガや痛い思いをすることは、子どもの成長のために必要なことです。 しかし、入院したり心身の傷が一生残る事故、あるいは命にかかわる事故は、 なにがなんでも防ぐ必要があります。
本書「子どものための危険学(増補改訂版)」は、そのような目的で作成しました。 これは保護者や子ども自身が危険に気づくことで、痛ましい事故の発生を防ぐための本です。 扱っているのは1歳から7歳程度の子どものまわりにある様々な危険です。
本書で紹介している事故の物語は、実際に起こった事故を参考につくりました。 あわせて事故を代表する「キーワード」と「子どもの気持ち」を付け、 どうしてそのようになったのか示しています。
これらを通じて、どこにどのような危険があるのか確認し、それを子どもに伝えてあげてください。 なお、これらの言葉は、一つの事故にのみあてはまるものではなく、様々な事故に共通します。 これらをぜひ身のまわりにある「まだ気づいていない危険」を知る手がかりとしても利用してください。
また、巻末には「緑園こどもクリニック」の山中龍宏院長の協力を得て作成した 様々な「応急処置法」を紹介しています。こちらも事故に遭遇したときなどに役立ててください。
@各テーマの最初に示した図を見て、どこにどのような危険があるか
確認しましょう。
家の中の事例
自動車の事例
街の中の事例
自転車・エスカレータの事例
遊び場・服装の事例
A事故の物語、キーワードや子どもの気持ち、対策を読みましょう。
そして、保護者の方が危険を理解した後、
それを子どもに教えてあげてください。
B子どもが危険を実感できる各種実験を紹介しています。
各家庭の判断と責任のもと、保護者が立ち会って
子どもにやらせてみてください。
“あぶない”を知るための実験
“あぶない”を知るための実験
C各種応急処置の方法を紹介しています。
事故が起こってしまったときの処置の参考にしてください。
応急処置
家の中の事例
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家の中の事例
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バケツでおぼれる |
アイロンでやけど ポッドでやけど |
ベランダから転落 |
たばこを誤飲 炊飯器でやけど |
家の中の事例
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ベッドから転落 おふろでおぼれる |
ビニールで窒息 |
ドアに挟まれる トイレでおぼれる |
階段から転落 |
自動車の事例
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街の中の事例
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自転車の事例
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エスカレータの事例
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エスカレータの事例
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三角板と天井に挟まれる |
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逆走して転ぶ |
手すりの飲み込み部に 手・服が巻き込まれる |
自転車の事例
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自転車がたおれる |
壁にぶつかる |
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車輪に挟まれる |
自動車にぶつかる |
エスカレータの事例
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エスカレータで転倒 |
エスカレータに挟まれる |
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傘の先が ステップのみぞに 挟まれる |
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降り口で立ち止まる | |
サンダル ぶかぶかのくつでつまずく フリル・ひも・リボン・フード・ネックレス・ポケット ひっかかる ワッペン・スパンコール・ビーズ ひっかかる 当たる |
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とがった髪飾り 当たる かばん・リュック・マフラー ひっかかる 当たる |
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